Women Entrepreneurs Nagano (WE-Nagano) が発足

Women Entrepreneurs Nagano

Women Entrepreneurs Nagano(WE-Nagano)は、地域に根ざしながら、グローバルな視点を持ち、より良い社会や未来をつくっていくために、議論や交流を行っていくプロジェクトです。

2023年1月頃から有志で準備を進め、この度2024年3月8日の「国際女性デー」にプロジェクトの発足をお知らせできることとなりました。事務局は、長野県立大学・大学院の教員や学生が務めており、年齢やジェンダーや国籍を超えて、幅広い参加者の皆さんが集い、共に考え、交流してもらえる機会になればと願って準備をしています。

WE-Naganoはジェンダーに囚われずに、すべての人を対象として、“すべての「わたし」を創造的に生きよう”というコピーをつけていますが、“Women=女性”をプロジェクト名に入れているのには、2つ理由があります。

1つには、男性に比べて女性の方が想定的に自分の可能性を開きれていないいないことが挙げられます。ジェンダー格差ランキングの日本のランキングをみても明らかですが、社会として、そして個人としても女性の可能性を拓ききれていないのが現状です。その意味で、特に女性が「わたし」を創造的に生きていけることを応援します。

2つには、これまでとは異なるアプローチでより良い社会の実現を目指そうとするとき、女性的なリーダーシップが求められるだろうということです。これまでとは異なるアプローチから社会を創造していくために、競い合うのではなく、協力し合える社会を、違いを尊重し合いながら創造していきたいという想いをこめています。

私たちは、多様な生き方を創造していくことを、広義に「起業」と呼んでいます。すべての人が、創造的に生きていくこと。生き方としての起業について考えること。そうした動きが、地域をより進化させ、持続的な社会を生み出していくと信じています。

また、長野県という場所で本プロジェクトを行うこととして、私たちは以下の3つ意義があると考えています。

1つ目に、これからの日本の特に地方地域がこれまでの延長線上ではない地域変革・イノベーションを起こしていくための視点としての「女性」視点の重要性が挙げられます。日本のジェンダー格差が大きく、ジェンダー後進国と言われるようになって久しいですが、特に長野県は、地域の寛容性の低いことから、女性の意思や価値観などが抑制されてしまっているのが実情です。改めて「女性的な」リーダーシップや起業家という視点から、今後の地域イノベーションのあり方について、長野県から発信・交流していく機会としていければという想いがあります。

2つ目に、地域イノベーションを考える上での「ステークホルダー」の重要性が挙げられます。このステークホルダーは、直接的なビジネスの関係性だけでなく、地域や自然との関係性なども含めて考えていく必要があります。豊かな自然に恵まれている長野だからこそ、自然も含めたステークホルダーとの持続的な関係性について見つめながら、自分と地域と地球のイノベーションについて考える機会・そして交流していく機会としていきたいと考えています。

3つ目に、善光寺の存在です。善光寺は、1400年前に一光三尊阿弥陀如来さまを安置して建立されました。善光寺の如来様は、宗派を問わず、身分の差も男女の差もなく、すべての人を救ってくださると慕われた仏さまであると言われます。女人禁制が当たり前というお寺が多かった時代に、善光寺は女人の救済をしていたとされています。
この善光寺の歴史からも、私たちが「女性性」に着目し、インクルーシブにすべての人と共に、過去を尊重しながらも未来を描いていく機会を長野県からつくっていく意義があると実感しています。

第1回グローバル・カンフエレンスは2024年7月19日(金)〜21日(日)に開催をしますが、そこから数年間は毎年のイベント開催を目指し、毎年長野に関係者が集まり、交流できる場としていきたいと願っています。

2024年3月8日